ラフに撮った写真を見やすい建築写真にする方法


ナンジュセール・エ・コリ通りアパート 1934 (31)
          ル・コルビュジエ 1887-1965 (77)


1)垂直線平行補正、2)コントラスト補正、フォトショップなど画像補正ソフト使用
このショットはコントラスト不足なので、強くしてシャドウ部をぎりぎりまで黒く整える。
(外観はgoogle ストリートビューから拝借してきました。HPに張り付ける写真としては十分ですね。20181014追加)

   

1)垂直線平行補正、2)シャドウと3)ハイライト明るさ補正、4)コントラスト補正、フォトショップなど画像補正ソフト使用
このショットは露出不足なので、シャドウ部を少し明るく整える。
ハイライトは全てのデジカメで白く飛んでいるので、ハイライト補正を行う必要があります。
ハイラトシャドウの補正は、白く飛んでいる部分の質感を表すことができるところまでは補正したいが、全てが描出できるわけではないが、かなり見やすい画面とはなる。
デジカメのオート露出で撮られたものは、適切な質感の見える明るさからは必ずズレていますので、見やすく解りやすい画面には、明るさ補正が必要なのでした。
またディストーションと言って、直線の曲がりを直線に直したり、垂直線の平行補正を行うと画面の安定がおこって、非常に見やすい画面になります。
是非 試してみてください。自分の写真と思えない変わりようですよ。


   
1)ディストーション直線補正、2)画面傾き水平補正、3)垂直線平行補正、4)ハイライト明るさ補正
ハイラトシャドウの補正は、飛んでいる部分の質感をある程度表すことができるのが、補正しきれない部分が多いのでした。

   
1)画面傾き7.2°水平補正、2)垂直線平行補正、3)ハイライト明るさ補正

   
1)ディストーション直線補正、2)画面傾き水平補正、3)垂直線平行補正、4)ハイライト明るさ補正

   
1)垂直線平行補正、2)ハイライト明るさ補正


   
1)垂直線平行補正、2)ハイライト明るさ補正
ハイラトシャドウの補正は、飛んでいる部分の質感を表すことができるのでした。

   
     1)明るさだけ補正、その他補正無し





   ここでフォトショップと変わらない程の機能を持つ「無料」高機能グラフィックソフトGIMPを紹介します。
自己責任にてダウンロードして使ってみてください。使い方解説

今まで説明してきました以下の機能が使えます。
回転
ディストーション補正(湾曲)
垂直線補正(遠近補正)
明るさ・コンラスト補正

ハイライト・シャドウ補正というのはないようです。


  次にレンズのピンクッション/バレルディストーション、口径食、色収差、及び遠近を補正する「有料」ソフトPTLensを紹介します。
回転
ディストーション補正(湾曲)
垂直線補正(遠近補正)

と言ったものなのですが、上記無料ソフトとの違いは、補正した画面をどのくらいの大きさで切り取るかを自分で決められることが大きく違います。上記無料ソフトは自動で小さく切り取られてしまい、自己決定の余地がないのです。それにこのソフトは高機能で、上記補正3機能が一つの画面で重複して使え、またプレビュー画面が大きくてとても使いやすいものです。25ドルの価値はあると思います。
ただしGINPやフォトショップの明るさやコントラストのような機能はありませんので。(20121215追記)




  ここから建築写真に必要なレンズの画角購入について



この写真は室内を上下に分割して撮った物を、上下にくっつけて並べた物です。これで建築写真には超広角レンズが必要であることがわかりますね。
このカメラは広角38ミmmからですので、かなり辛いですね。38mmを2枚つなぐと24ミリ程度ですので、なお苦しいです。
できれば建築写真には20mmクラスが是非必要です。
それは内部にいる囲まれた感じを写せる、レンズの画角と言うことになります。

そこでコンパクトデジカメにはワイドコンバージョンレンズを組み合わせての購入例から、
一眼レフに超広角ズームレンズの組み合わせまで考えてみました。

予算20000円
カメラを買い換えるときにはコンパクトデジカメでも24ミリクラスから始まるズームがありますので、最低これくらいにしたいです。
価格com(通販カメラ店の価格ランキングで紹介している)で見るとパナソニックで10000円以下からあるのですね。びっくり。
できればコンバーションレンズをつけて20ミリクラスにしたい。パナソニックのワイドコンバージョンレンズで10000円位で、カメラと同じくらいの値段となりますが、建築写真には必須ですよ。

予算30000ー60000円
もう少ししっかりしたカメラですと、カメラの後面の液晶画面でなく、ビューファインダーという、覗き窓から見れるものをお勧めします。
覗き窓の画像はそれほどのものではありませんが、画面が動かないこと、外部の明るさに影響されないこと、集中して構図を決めるには必須です。
((またRAW画像と言って、画像をjpgに圧縮する前の元情報そのままの保存ができるものが良いと思います。RAWとJPG両方で記録して、露出のはずれてしまったものとか、ハイライトシャドウの潰れてしまったものとかだけを現像して使うことにすれば、それほど手間ではなく、きれいな写真が得られると思います。(このクラスのカメラにはRAW現像機能がついてくると思います。)))

専用コンバーションレンズ リコーGW-2 \11,453Amazon.co.jpで超広角21ミリを実現しているのが..リコーGR DIGITAL IV 1000万画素 \48,664
                                           中古品 GR DIGITAL II 【1000万画素】\19,980キタムラ

予算74000円〜
一眼レフは高価ですが、それなりの画像が得られます。コンバーションは画質やディストーション(直線が曲線になってる)など、一眼レフレンズにはかないません。それに覗き窓(ビューファインダー)からの映像がきれいで、作画に集中できます。
また一眼レフでも画素数競争に走っており、現在1600万画素ですが1000万画素程度で十二分ですので、現在の最新機種でなく前の機種で購入しましょう。(前には600万画素で十分と言われていたが。)予算から中古カメラでもいいと思います。
またくどいですが、建築写真には超広角ズームが必須で、一眼レフを買うからには交換レンズの超広角ズームレンズでないと意味がないと思います。カメラと同じメーカーのものは高価ですので、交換レンズ専門メーカーから選びました。

予算78000円
ペンタックス K-xレンズキット\42,770 ラクデン 1000万画素、(2009年高感度特性が飛躍的に向上したカメラとして登場。現在も現役です。ペンタックスは小型軽量高感度がつ廉価と、現在もトップを走っていると思う。)
レンズ  シグマ12-24mm F4.5-5.6 EX DG \34,988セブンスター(20120520現在)

予算74000円
               CANONEOS Kiss X50 ボディ \34,020 いーでじ本店、1200万画素
レンズ TOKINAAT-X 124 PRO DX II 12-24mm F4 (キヤノン用) \40,436富士カメラ

予算79000円
             ニコンD3000 レンズキット \34,799アルファソリッド 1000万画素
レンズ TOKINAAT-X 124 PRO DX II 12-24mm F4 (ニコン用) \43,800ECカレント (2004年レンズ特集の雑誌で解像力が他より群を抜いていて、買いたかったものの II です。デストーションが少しあるけど、ソフトで補正すればいいので、買いと思う。)
                                         (価格情報は201207現在のものです。)



予算外
理想を言えばいつでも一眼デジカメを持って出かけることなのですが、一眼デジカメ+超広角ズームは重いのでそうも行かない。そこで建築見学会でないときには、20000円コースの「24ミリからズームコンデジと広角コンバーションセット」を持ってゆくと言うことでも良いのではないでしょうか。
  しかし言うまでもないですが、建築見学は「24ミリからコンデジ+広角コンバーション」ではなぜ駄目かというと、
この間も浅草文化観光センター8F展望テラスに行って撮っていると、スカイツリーをバックに女子達が記念撮影をしています。そして「なんか真っ白くなっちゃうよー、ストロボでも焚いてみればー、やっぱり駄目だよー、どうして駄目なのー」とやっていました。そうコンデジ最大の欠点はダイナミックレンジが狭いから、日陰の女子とピーカンのスカイツリーは露出が両方良いというのは無理で、どうしても遠いスカイツリーが真っ白で塔の架構が白く飛んで、本物と違い過ぎるのでした。私は200609 FinePix F30を購入したときこれを知り、コンデジをもって歩くことを諦めたのでした。でもこの女子達の思いは今みんなの思いでしょうから、コンデジでもスカイツリーとの記念写真がうまい露出になるコンデジは近いうちに出てくるかもしれませんね。(20121216追記)





    



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