プラダ ブティック青山店 見てきました。
2003 設計 ヘルツォーク&ド・ムーロン
photo by mirutake 2003.3.2
photo by aibo2 2003.7.28
photo by mirutake 2003.10.19
プラダを初めて見た時には、まだ仮囲いがある工事中で外観しか見れなかったが、結構感激しましたね。アー、こんな特異な形がまだあったのかー、結構楽しいなー、という感じでしたね。
その外観は全く周りから浮いていて、とても特異で、確かに今までにないものです。
菱形の大ガラスと言うだけでなく、凸面・凹面になっているために、とても特異なガラスの光方なのです。異様でさえあります。それは特大のワニ皮バックのようなスケールアウトな、特異さですから、ブランド品のプラダ店としてはピッタリと言うことでもありますね。今までの彼らの材質感からはちょっと違う、つるつるのガラスですから、方向が違った感じではありす。
後は、まー廻りに違和感を発散しているその特異な表情をとっくりと鑑賞してください。
内部には入りやすい感じでした。
外観の特異さとは一歩か二歩引いた、大人しい感じと思いました。
均質な菱形格子、その構造を覆う材料は何なのだろうか。材質感は漆喰のようなざらっとした感じがあるけど。
壁も同じ材料でn、おまけに棚板も同じ材料で曲面で連続させていて、結構大変な作りなんだろーなーと思う。
着替え室と打ち合わせコーナーのようなものが途中階に仕込まれている。
ちょっと宇宙的と言うところかなー。どうしても外観に比較してしまうが、意外に淡泊な抽象空間の感じがしてしまう。それはまた今までのブランドものの店舗と比較して、とっても開放感があって、はいやすい感じですね。
敷地に対して引きを取った配置も特異ではある。
仮囲いがある時から見ていたので、庭には大変期待してしまったから、ちょっと残念。こんなに質素な材料が床に敷いているけど、こんな程度で良いのかなー。床に部分的に点在する土も今ひとつ理解できない。(後で解ったのですが、苔が敷いてあったのが蹴っ飛ばされてしまったようです。)周りの塀兼用の倉庫らしき物の仕上げが苔だというのは驚きだが、これはまだ上手く植栽の面の密度が上がっていないということか。どうなるのかなー。
030815
追伸
妻が言っていましたが、この苔の連続した塀は、日本の城壁の写しになっているのではないかと。確かに「苔むした」石積みの城壁は各地にあるだろう。成るほど、これほどまでに(上手く根付くか心配)苔にこだわって見せたところが、表層の材質感にこだわってきた彼ら故か。材質感のこだわりとはちょっとずれた超新しい菱形のガラスカーテンウォールと、日本の伝統の朽ちた城跡と言うことか。そう思ってみると、なにやら角張った厚みを取ったこの苔貼りの塀が、面白いこだわりなんだなーと、そう見えてきた。