大森貝塚遺跡庭園 行ってきました。









 入り口
 道路に面して曲面の塀が縄文風のデザインになっています。道路に対して引きをとって結構いい。
とんこ さんの言っていたテーマパーク風の演出と言うことですね。


またこの公園が高い背の樹木が豊富で、とても空間が豊かな感じを作っていると思う。

 
ゆったりしたスロープを上って行く。


スロープを上って行くと広場の霧状の噴水が見えてきます。



親子で霧を突っ切ってはしゃいでいますね。なかなか楽しそうです。保育園でも子供達がびしょびしょになってしまうということでした。


地層を模疑した壁になっている。真ん中に子供用のステップを付けた水飲み場。
この列柱の中がもう少し広くスペースが取ってあると、子供達が走りまわれて良かったのになー。惜しい。


また写真では見えないが、現場では列柱の左側2スパンに機械室と思われるスチール扉が見えてしまって残念だった。


霧発生円形広場、上部から見る。子供達が夢中になって駆け抜けていますね。





ここに開けられている通路は空間の展開があって良かった。



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円形広場の裏側。このシェルターの中に下の写真の貝塚断面がある。
このシェルターの白色は設計者も失敗したと思っていると思う。雨の汚れが付いてしまってすごい。


貝塚が層になってあることを説明している写真と実物か?。本物の地層の断面とも思えない。



カンナの群生。右手に東海道線が走っている。



このなだらかに線路側に下がった感じがとっても良かったです。人のくる通路にもなっていないので、囲まれた感じにもなるので快適なオープンスペースと思う。 パノラマ表示 


子供達が遊んだ後らしい、この下に有りました。




 この筒上のものはトイレ。
分割され、高さも大きさも小さく押さえられている。なかなかコントロールされた意思を感じる。(内部は普通の公園のトイレと同じ。清掃は行き届いていた。)このトイレも、全体が統一された色彩が使われているので、普通の公衆便所の唐突ないやらしいデザインを見ないですむ。

 
帰りのアプローチ



JR京浜東北線側から眺めたもの。裏手に当たる斜面を見る。

 案内板



>>>公園の計画は、けっこう面白く創られていて、おとなしいテーマパークのようでした。(おしつけがましくないが、つまらないわけでもない。)>>>
 とんこ さんのこの言葉は本当にそのとおりだなーと言うふうに思いました。
一時期、役所が街の中に立つ建物をテーマを持って建てられ失敗していった(デズニーランダゼイション*1)、ということが有りました。ところがここにはその嫌らしさが無く、縄文と言うテーマが抽象形態の方に向かってデザインされており、またまとまった敷地の大きさと、テーマ自体のこの場所での必然性を持っていることが成功させていると思いました。


*1 デズニーランダゼイションと言う言い方は「偽装する日本」中川理 彰国社 1996.2.10発行 で使われた言葉です。自治体の失敗例がいくつも取り上げられています。この著作より少し前から、デズニーランド以降と言うことを考え始めていました。それは張りぼて建築とそうでない建築的な表現と言う指標を明確にしたいということでした。この著作と共通する部分のある問題意識でした。このテーマをこれから副題にやって行けると思います。これらに比べると、大森貝塚遺跡庭園は本当にセンスよくあっさりと、貝塚と言う必要なイメージに応じてやれたなーと感じます。




 インターネットで大森貝塚遺跡庭園に付いて書かれたものを見て行くと、このデザインが「間違えた縄文時代観をいだかせると識者から文句を言われたと」と言うことが書かれています。考え過ぎと思う。
http://member.nifty.ne.jp/ao/mus/kaiduka.htm
 また二つの貝塚碑に付いての経緯の歴史も興味深いものでした。
http://www3.ocn.ne.jp/~zeon/machi/kaizuka/kaizuka.htm

http://www.asahi-net.or.jp/~uu2n-mnt/kyuseki/kaiduka.html
http://homepage2.nifty.com/sanpotabi/Ohmori/kaidukahi.htm
http://inoues.net/yamataikoku/ruins/omorikaiduka.html バックミュージック付き
http://www.soc.titech.ac.jp/~nakai/l_seminar/sanno/dataindex.html



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